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茨城県で生活する障害者の権利保障を確立するための条例作り「茨城に障害を持つ人の権利条例をつくる準備会(通称いばけんつ)」ですが、これまで""準備会"として活動を行ってきました。
夏以降には正式な""つくる会(仮称)"への設立を目指し県内の障害関係他団体や個人との連携を強めていこうとしているところです。
その準備の1つとして6月23日(つくば市)と7月1日(水戸市)に条例作り先進地域から講師を招いたミニ講演会と今後の条例作りの進め方などを話し合う会議の場をつくりました。
会議は前後半の2部構成に分けました。前半のミニ講演会の部分ですが、6月23日には沖縄県で条例作りに尽力している沖縄県自立生活センターイルカ(沖縄県の長位鈴子氏を、7月1日には八王子市で条例制定を実現したILみなみTama(東京都)の塚田芳昭氏から地元での条例作りの進め方や、大変だったことなどを、いろいろお話していただきました。
後半には茨城県ではどのように条例作りを進めていけばよいか具体的な話合いを参加者全員で熱く語り合いました。
つくる会の正式名称はどうする?キャッチコピーをつくったら?知事選を目標に活動しよう!演劇を利用して差別をわかりやすくし理解してもらおう。県内にある差別事例集めをどうしたらよいか?活動資金は?などいろんな意見が飛び交いました。
今回は、議員や知的障害関係者、聴覚障害関係者、難病団体関係者の参加があるなど、少しずつですが障害種別を越えた条例作りのネットワークの輪が広がっていることを感じられる会議となりました。
自立生活センター いろは 機関誌より
3月18日日曜日、茨城に障害をもつ人の権利条例をつくる準備会、略して<いばけんつ>の講演会「障害者権利条例ってなに?」in鹿島を開催しました。
講師にDPI日本会議の、崔栄繁(さいたかのり)氏を迎え講演をしていただきました。
障害者権利条例についての説明をしていただきましたが、たいせつなことは、障害者に特別な権利を作るということでなく、全ての人に、この条例を理解してもらい、みんなが差別や偏見のない社会作りに興味をもち、実践していけることがより重要だと思いました。
後半は4名のパネラーの皆さんのお話を伺いました。
高橋等氏(鹿嶋あゆみの会)は自分のお子さんの生涯について、多くのことを勉強しなければならないこと。親が子供に自分の意見をおしつけるだけでいいのかという悩みについて。尾崎節子氏(よつば会)は知的障害者のお子さんの行く末について、おなじ境遇の仲間とケアホームが必要というお話。坂本清子氏(鹿島市身体障害者福祉協議会)は障害をもったことでの足の確保の難しさ、リフトバスの必要性について。矢内昭夫氏は障害を持った人の心のケアの必要性について、それぞれ10分程度でお話いただきました。
《感想》
・条例を作ってまず、地域をかえていこうという視点に着目しましたが、まず本人、家族が、その方向にもっていく様、理解を求め行動が必要だと思った。(70代女性)
・今回の講演はとてもわかりやすかった。権利条例の理解が深まった。又、自分にも何か出来ることがあるのではないかと感じた。(30代女性)
(自立生活センター ほにゃら 岡野)
3月17日(土)茨城に障害を持つ人の権利条例をつくる準備会(通称:いばけんつ)の講演会、「障害者権利条例ってなに?」inひたちなかを開催いたしました。
総合司会・関剛氏の進行の元、主催者の挨拶を経て、講師にお招きしたDPI日本会議の崔栄繁(さい たかのり)氏の講演が始まりました。
講演内容は、1月15日の日立市での報告記事で詳しく書かれていると思うので省略させていただきます。
個人の感想としては、障害者差別禁止条例は、07年に千葉県で「障害のある人もない人も共に暮らしやすい県づくり条例」が全国で初めて施行。その後、北海道、熊本県や埼玉県でも条例が制定されました。また、他府県でも条例づくりに向けた動きが広がっているそうです。この条例は、障害者の人権、平等、尊厳の尊重をうたっていますが、障害者を「保護の客体」ではなく、「権利の主体」と見る、インクルーシブな共生社会を目指しているという画期的なものだと改めて感じました。
後半は、パネルディスカッションとして日立市などで活動する物井千壽子氏(精神障害者を守る日立市民の会)、三浦大輔氏(ひたちなか市在住)、南雲節子氏(茨城町在住)、生井祐介氏(いばけんつ)からそれぞれの普段の活動内容や感じていることをお話し頂きました。物井さんからは、障害のある人やお年寄りが気軽に集い、情報交換や談笑をするスペース『つどいの広場』をオープンしたことや他の活動にも精力的に参加されていることを教えて頂きました。
三浦さんとは、この報告文を書きました私です。養護学校の高等部を卒業後に自分の行き場がなかなか見つからず大変、悩んだことを話させて頂きました。この様な経験は初めてで緊張しましたが、うまく話すことが出来よかったです。
南雲さんからは、在宅や施設、病院での生活経験がある立場から、今まで差別や不便に感じたことをお話して頂きました。
生井さんからは、県西・県北地区の交通バリアフリーの現状を調べた経験をいかし、県央地区の交通バリアフリーの現状を報告して頂き、JRは少しバリアフリーが進んできましたが、私鉄路線は全然進んでいないことを感じました。
今回の県央地域での講演会は雨の影響もあり参加者が差ほど集まりませんでしたが、必ず茨城県で条例を制定される様に活発的に活動を続けていきたいと思います。
《感想》
・自分が知らないことがいろいろ分かって、勇気を貰いました。障害を持っていると自分の意見を言いづらいと思うときがあるけど、権利を言う強さを持ちたいです。(30代 女性)
・障害者権利条約の意義、合理的配慮の大切さ差別禁止法の必要性を感じました。今後の活動に大きなインパクトを頂きました。ぜひ次回も参加したいと思います。(30代 男性)
・パネルディスカッションでの各位の前向きな行動によき心情を持ちました。今度、苦難に向き合う事も多いと思いますが、思い切り楽しんで生活していただければと思います。お話ありがとうございました。
(自立生活センター いろは 三浦)
1月15日(日)茨城に障害を持つ人の権利条例をつくる準備会、略して《いばけんつ》の講演会、「障害者権利条例ってなに?」in日立を開催しました。
総合司会・関剛氏の進行の元、主催者の挨拶を経て、講師にお招きしたDPI日本会議の崔栄繁(さい たかのり)氏の講演が始まりました。
はじめに、国連障害者の権利条約についての説明があり、目指すものは障害者に特別な権利を作るもではなく、健常者との格差を埋めることが目的であると話されました。
「障害」の考え方についても「医学モデル」と「社会モデル」という考え方があり、「医学モデル」では障害者が社会参加しづらい原因は、障害者個人の機能や能力に着目し、障害は克服すべきもので、障害者は保護の対象でしかないと考えられているが、「社会モデル」側の考えでは、社会の側による障害者の排除こそが社会参加をしづらくしている原因であるとしていて、条約ではこの「社会モデル」に立って考えられており「障害」についての考え方が大きく変ったと話されたことが印象的でした。
実際に条例作りへの取り組みについては、権利条約の考え方に沿った条例を作るために、条約制定に大きく関わってきたJDF(日本障害フォーラム)などと一緒に地域フォーラムをひらき、地域の障害者団体が力を合わせ運動を進めていくことが大切であり、条例づくりの運動はまさに地域住民がその地域をつくっていくことと同じだと教えていただきました。
後半には、県北地域で生活している障害当事者である牧野恵美氏(常陸太田市在住)と生井祐介氏(いばけんつ)の3名をお招きし障害を持つ立場から差別経験から不便に感じていること、現在精力的に行っている活動のことなどを1人10分程度で話していただき、質疑応答に移りました。
今回の県北地域での講演会は参加者が約50名ほどでしたが、条例作りの輪が広がるよう今後も地道に活動を続けていきたいと思います。
《感想》
・何度か条約についてのテキストや研修に参加したがわからない事が多く、今回参加して少し理解できたかなと思った。(40代 女性)
・条約について今の状況がわかってよかった。地域で生活している人の話が聞けて今後何をどのように改善していけばよりよい社会になるか考えさせられた。(20代 女性)
・初めて聞く言葉や難しい言葉もありましたが、とても心に残り今後何かの役に立てるようにしていきたいと思いました。(20代 女性)
(自立生活センター いろは 益子)
1月14日(土)に取手市で、茨城に障害をもつ人の権利条例を作る準備会(通称:いばけんつ)の講演会を開催いたしました。
講師にDPI日本会議の崔栄繁(さい たかのり)氏をお招きしました。講演内容は、翌日(1/15)の日立市での報告記事で詳しく書かれていると思うので省略させていただきます!(スミマセン/汗) 感想としては、国連の権利条約をもとに障害者基本法の改正を行ったり、2013年から施行予定の総合福祉法が考えられていたりと、障害者権利条例がとても重要な役割を担っていることが分かりました。
後半はパネラーとして以下の4名に話をお願いしました。
勝山博行氏(NPO法人活きる)は、公共交通を利用しての外出で困ること。例えば、設備面の問題や駅員さんとのやり取りについてなど具体的なこと。川田幸雄氏(取手市聴覚障害者協会)は、音が聴こえないことで災害情報を受け取れず困ったこと。秦靖枝氏(NPO法人おおぞら)はグループホームを設立する時に近隣住民の反対に遭い、何度か説明会を開きようやく受け入れてもらえた。無知から生じる差別が一番甥のではないかということ。稲田康二氏(いばけんつ)はCILやいばけんつの活動内容、障害者を特別扱いする訳ではないということ。などそれぞれ10分程度で話してもらいました。
〜参加者の感想(一部抜粋)〜
• 障害を持っている方達はまだまだ日常で不便な生活を強いられていることが分かりました。私はこれから何ができるか考えていきたいと思います。いろいろな方からお話を聴くことができて良かったです。(30代女性)
• きちんとした形で障害者の条例を作って、茨城県も障害者の権利を確保・保障され、人間らしく充実した生活を送れるようになればと願っている。そういう動きを支援したいし制定されればと期待している。(60代女性)
最後に、取手市で講演会を行うにあたって、とりで障害者恊働支援ネットワークの皆様にはたくさんのご協力を頂きありがとうございました。今後も、一緒に活動を続けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします(^o^)♪
(つくば自立生活センター ほにゃら 川島)
障害者差別禁止条例ってなに?in筑西市
茨城に障害をもつ人の権利条例をつくる準備会は、障害者権利条例が私達の暮らす茨城県にもあってほしいと願い今年の春から活動を始めました。ひとまずの目標は、ひろく県民のみなさん、特に障害当事者やその家族、関係者に障害者権利条例について知って頂くために、県北、県央、鹿行、県南、県西地区それぞれ1カ所の計5カ所での講演会の開催を目指しています。9月23日に開催した講演会はその第一歩として、県西地区の筑西市での開催することとなりました。
イベントでは、前半講師の今村さんから障がい者制度改革推進会議が発足し、障害者基本法が改正された経過や、現在の障害者自立支援法に変わる障害者総合福祉法の審議の状況、差別禁止法制定に向けた今後の流れについてなど現在の国内情勢について説明して頂いた上で、地域で障害者権利条例制定に向けての取り組みのポイントと重要性についてお話し頂きました。その中で条例づくりは、障害者の、障害者による、障害者のため条例ではなく、みんなのための条例ということがとても強く印象に残りました。
後半は、パネルディスカッションとして筑西市などで活動する細島田鶴子氏(筑西市視覚障害者福祉協会)、小松崎登美子氏(たまり場たろう)、そして生井祐介氏(つくば自立生活センターほにゃら)からそれぞれの普段の活動内容や感じていることをお話し頂きました。細島さんからは、視覚障害当事者としての困っていることや、講演会活動など普段とてもアクティブに活動していらっしゃることを教えて頂きました。小松崎さんからは、障害の有無に関わらず誰もが集えるたまり場たろうの活動の様子を伝えて頂き、とてもインクルーシブな取り組みとして茨城では貴重な活動だと感じました。生井さんからは、県西地区で生活する立場から県西地区の交通バリアフリーの現状を報告して頂き、県西地区の交通バリアフリーがまだまだ進んでいないことを知ることができました。
当日午前中はしとしとと雨が降るお天気でしたが、講演会が終了するときにはきれいな夕焼け空になり、茨城での条例づくりの第一歩目を無事に終えほっとした気持ちを投影しているようでした。
今回の講演会開催には、筑西市議であられる藤川寧々さんをはじめ筑西市、筑西市社会福祉協議会をはじめ多くの方にご協力を頂き実現にこぎ着けることが出来ました。改めて感謝申し上げます。
次回は、年が明けて1月14日に県南地区の取手市で開催いたします。ぜひお近くの方はご来場下さい。
ほにゃら機関誌フリーハンドより
いばけんつが紹介されました。
いばけんつが茨城新聞の取材を受けました。
詳しくはこちら(茨城新聞サイト)
昨年度、ほにゃらでは障害に基づく差別について考えるイベントを2度開催しました。水戸にあるCILいろはも2度開催し、県内で4回イベントを開催することができました。今後、茨城県での障害者権利条例制定に向けての運動を益々進めていくために、CILいろはと共に仲間作りを目的として、茨城に障害者をもつ人の権利条例をつくる準備会(略称:いばけんつ)を設立することになりました。
今後の準備会の情報はフリーハンドをはじめ下記のメディアでも発信していきます。是非アクセスして下さい。
ほにゃ朗blog http://d.hatena.ne.jp/honyarou/
ほにゃ子twitter http://twitter.com/#!/honyaco
mixi いばけんつコミュニティ
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