みなさん、はじめまして!私たちは、様々なサービスを通じて、障害者の自立生活支援を行っている「つくば自立生活センターほにゃら」です。たとえどんなに重い障害を持っていたとしても、住み慣れた地域で普通に生活していけるような、誰もが安心して暮らせる住み易い街づくりを目指して活動しています。
[ 設立趣意書 ]
[ 自立生活センターとは? ][ 会員募集 ]
現在、つくば自立生活センターでは、会員を募集しています。 利用会員は障害を持たれた方で、当会の趣旨に賛同し、サービスを利用する会員です。利用会員になられますと当センターの提供する全てのサービスが受けられます。 介助会員は当会の趣旨に賛同し、介助者として登録いただく会員です。介助に入っていただけますと、規定の介助料をお支払いいたします。 個人賛助会員・団体賛助会員は、当会の趣旨に賛同し、金銭的に援助していただく会員です。
また、入会されますと隔月で機関紙をお手元にお届けいたします。
入会ご希望の方は、左記連絡先までご連絡ください。追って当会から入会方法の詳細をお知らせいたします。なお、入会金・会費は次のようになっております。また、疑問質問など何なりとお気軽にお問い合わせ下さい。
・利用会員…………入会金1,000円、年会費 3,000円
・介助会員…………入会金1,000円、年会費 3,000円
・個人賛助会員……入会金1,000円、年会費 5,000円
・団体賛助会員……入会金1,000円、年会費10,000円
<<入会申込・問い合わせ先>>
〒305-0028 茨城県つくば市天久保2-12-7 アウスレーゼ 1F
つくば自立生活センター・ほにゃら
TEL 029-859-0590
FAX 029-859-0594
入会以外のどんなことでもお気軽にお問い合わせ下さい。
1970年代に「障害があったっていい」「自分が出来なければ、誰か違う人にやってもらえばいい」という思想が障害者運動の中に生まれました。これから始まる私たちの自立生活センターの活動もそこから始まっています。
これまで障害者のことは、いわゆる専門家と呼ばれる人々によって決められてきました。その中には、決して障害者が望んでいない「障害を治すこと」や「施設生活」など多くのことがありました。そして、我慢を強いられてきました。このような状況に「NO」「いやだ」といい、地域生活する障害者のこころみが始まり、30年が経ちます。しかし、障害者が地域生活をすることは、今日この日においても、決して簡単なことではありません。介助のこと、教育のこと、仕事のこと、交通のこと、性のこと、住宅のこと、全てが重大な問題です。しかし、さまざまな問題が山のようにある地域の中ででも家族や仲間、愛しい人と一緒にいること、ときに大わらいし、ときに大げんかし、かなしみ、大さわぎをし、大めいわくをかけながら生活することを、喜びとし、幸せとし、この営みをやめるわけにはいきません。そして、誰にもこの営みを阻むこと、禁止することはできません。
ここつくば市周辺においても、多くの人の介助を得ながら、自分の住みたいところ、家族や仲間のいるところで生活を営む障害者がいます。その支援者がいます。そしてこれから、その様な生活を望む障害者がいて、そんな地域が居心地がいいと感じる人々がいます。
私たちの活動は、そんな人々と全国の、世界の、自立生活センターと一緒になって、障害者の主体をはじまりとし、自立生活センターの理念である「自分たちのことは自分たちできめる。自分たちのことは自分たちが一番よく知っている」を合い言葉に、障害に関わりなく生活できる社会の創造を目指していきます。
そしてその完了形は、街のあちこちで車椅子・乳母車・自転車・下駄・盲導犬、さまざまな足音が混じり合う、さまざまな人々が行き交う、「まだ誰にも想像つかない普通の風景」です。この思いに賛同される、同じことを考えている障害者・非障害者の皆さん、是非この「創造」に参加して下さい。お待ちしています。
2001年5月19日
つくば自立生活センターほにゃら
■■自立生活センターの歴史■■
自立生活センターとは、Center for Independent Living(CIL)の訳で、1970年代初頭に米国カリフォルニアバークレーに自立生活運動の拠点としてで生まれた当事者(つまり障害者)主体のサービス機関のことです。1981年の国際障害者年には、アメリカの障害者が来日し彼らの行ってきた自立生活運動を紹介しました。同時にわが国の障害者も、渡米して自立生活運動を学ぶ人が増えていきました。1986年、アメリカで学んだ人を中心として、アメリカ型自立生活センターを参考に、日本で自立生活センターの最初となる東京都八王子市でヒューマンケア協会が設立されました。自立生活センターはその後、全国各地に増えつづけ、各地で障害をもつ人たちの地域での自立生活を可能にしてきました。1991年には、当時全国十数ヶ所の自立生活センターの連絡調整機関として「全国自立生活センター協議会(JIL)」が結成されています。2001年1月10日現在、JILに加盟している全国の自立生活センターは97団体を数えます。
■■自立生活センターの理念■■
自立生活センターは、障害を持つ当事者が中心になって運営されている組織です。つまり、今までは福祉によるサービスを受ける存在だった障害者自身が、福祉サービスの提供者として、同じ障害をもつ人たちの自立を支援するサービスを積極的に提供する側に立とうとしているところです。これは、障害者のことは障害者が一番良く知っている、という考えが元になっていますが、障害者のみで運営されているわけではありません。障害を持っていない人の意見も取り入れて、なるべくバランスよく運営していこうとしています。
■■自立生活センターの活動■■
自立生活センターは、障害をもつ人の自立生活をサポートするために次にあげるようなサービスを提供しています。
●権利擁護に関する活動
障害者の生活に関する権限や義務を持っている諸機関や諸個人に対して、するべきことをきちんと実行させ、するべきでないことを絶対させないことを要求する活動。
●各種サービスに関する情報提供
障害者が現在利用できる福祉サービスについての情報を提供します。
●自立生活プログラム
障害をもつ人が地域で自立した生活を送るのに必要な技術を身につけるためのトレーニングのことです。自立生活プログラムを通じて行動や態度、周りとの対応方法など、具体的に地域でより快適に生活できるようにトレーニングします。
●ピアカウンセリング
ピア・カウンセリングの"ピア"とは仲間という意味であり、ピア・カウンセリングとは同じ背景をもつ者同士が対等な立場で、話を聞き合い精神的なサポートを行っていくことです。障害者のピア・カウンセリングの場合、障害という背景を共有している人がサポートし合い、抑圧されたもの同士が手をつなぎ、その安心感や快さの中で自己信頼を取り戻していくものです。
●介助者派遣サービス
介助サービスは、障害をもつ人に対して、社会生活を営む上で必要な介助を有償で派遣し、地域の中での自立した生活を支援をしていくものです。
●移送サービス
障害をもつ人が街の中に飛び出し、社会参加していけるようにリフト付き車両を運行しています。